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爪水虫は塗り薬ではなく内服薬のラミシール錠で治す!

2020年02月24日
踵にクリームを塗っている女性

角質増殖型や爪水虫の場合、症状が発現することによって皮膚や元々固い爪が硬質化します。そのため患部の皮膚が比較的塗布しやすい趾間型や手白癬などとは異なり、角質増殖型や爪水虫の患部に抗真菌成分が配合された外用薬を使用しても効きにくいです。

効き目が浸透しにくい外用薬の代わりに治療に用いられているのが、内服薬であるラミシール錠です。ラミシール錠は足裏などに見られる角質増殖型や爪水虫に対して、身体の内側から治す働きがあります。有効成分はテルビナフィン塩酸塩であり、アリルアミン系の強い抗真菌作用を持っています。テルビナフィン塩酸塩は効き目の強さに加えて、白癬菌以外の真菌に効果的であり皮膚常在菌であるカンジダ菌に対しても有効です。

内服薬であるラミシール錠の作用機序は、体内に入ったのち腸へと有効成分が吸収されます。その後爪や皮膚角質などに到達して、該当部に寄生している真菌の細胞内へと侵入するといった流れです。真菌細胞の内部にあるスクアレンの代謝酵素を阻害し、スクアレンを蓄積させます。さらに真菌細胞が保有する植物細胞膜の主成分である、エルゴステロールの含有量を低下させて細胞膜を破壊することで増殖や活動を阻害するという仕組みです。

内服薬のメリットとして、相互感染や自己感染が起こりにくい点が挙げられます。外用薬は皮膚に直接塗り込むことで内服薬よりも素早く治療効果が得られるという利点がある一方で、患部に直接触れて治療するという特性上指先に菌が付着しやすくなります。そのため身体の他の部位へ二次感染したり、相互感染が発生する可能性が高いです。外用薬に比べて内服薬は患部に間接的に効果をもたらすため、やや効きにくいという欠点があるものの二次感染を招く確率が低く安全と言えるでしょう。

一方で注意点として、肝臓や腎臓の持病を持つ方や血液の病気に罹患している方が服用すると症状が悪化する恐れがある点が挙げられます。高齢者や妊娠中の方も、服用する上で注意事項が多いため特に妊娠中の方は医師に前もって報告するようにしてください。吐き気や発熱などの副作用が見られた場合は肝臓に、発熱や皮下出血などの症状が見られた際には血液成分の異常が考えられます。他にも皮膚に発疹や水ぶくれ、手足の痺れやけいれんなどが稀に見られた場合はすぐに服用をやめて医師の診察を受けて指示に従いましょう。

薬の飲み合わせで注意すべきなのは、胃薬のシメチジンや抗真菌薬のフルコナゾールです。双方ともラミシール錠と併用すると、有効成分のテルビナフィン塩酸塩の血中濃度が高まり副作用を招く要因となります。抗うつ薬のトリプタノールや咳止め薬のデキストロメトルファンも、併用することでそれぞれの薬の薬効成分の血中濃度を高めることとなり危険です。これ以外にも常時服用している薬がある場合は、医師からの処方を受ける前に報告して服用方法や用量の説明を受けるようにしましょう。